脱線:私の結婚観、価値観

離婚ということを、私は常に頭に置いていました。

ならばなぜ、子供を作るんだと言われたら言い返せないし、答えは出ないと思います。

長年、鬱病で苦しんできて、いつ死んでもいいと思ってきた私が、苦しみながら悩みながら、子供に向き合い愛しいと思える存在に初めて触れました。今でも、危うい部分はあります。でも、子供たちが笑うとホッコリするのです。

正直、相手は誰でも良かったです。サイ夫の事を愛しいと思ったことは一度もなかったです。

そもそも、今まで異性を「愛してる」と思った事はありません。愛するという事がどんな事かわかっていません。

何を子供のような事をと思われる方もいると思うし、何故結婚したんだと思われる方もいると思います。

私が結婚した理由、サイ夫を選んだ理由。

私はあまり恋愛経験がありませんでした。

恋愛をする、というのも私にとって難しく欠陥人間だとよく思っていました。

サイ夫と付き合うようになったのは、サイ夫からの猛烈なアプローチがあったからでした。

「どんな過去があってもいい、愛するという気持ちがわからなくてもいい」そんな言葉にのせられるように、了承しました。

思えば、付き合っている時からモラハラの片鱗は見えていました。恋愛経験のない私を支配したかったのでしょう。耳障りのいい言葉を言って、自分の価値観を押し付けていたのです。

それから、紆余曲折あり結婚に至るのですが、私の中でサイ夫に対しての気持ちが変わる事はありませんでした。なので、結婚する時に伝えたのです。

「人の気持ちは変わっていく。好きという気持ちもなくなって、情になると思う。でも相手の中に、何か一つ尊敬できる部分を、持ち続けましょう。そうすれば、相手の事を思いやれるでしょう」

次第にモラハラが酷くなって傷ついても、「一つの仕事を続けているのはすごい」と無理やり納得させていました。

最後まで、サイ夫を愛する事はなかったですし、次第に尊敬部分もなくなってきて、頭の中には自分と子供の生活を思い浮かべるようになったのでした。

その時の心情

サイ夫から、一方的に離婚を言い渡され、親権は渡さない。第二子は堕胎しろと言われ、話し合いは終わらないまま週末を迎えます。

 

正直、その週末に何を考えて何をしていたか、もう鮮明な記憶はありません。

土曜日は、サイ夫が仕事の集で出かけるため子供と過ごしていました。

暑い中、子供と散歩しながら手をつなぎ、でも私は言葉少なだったと思います。

 

突然、長子が「ママとバイバイしなきゃいけないの?」と聞いてきました。

私は驚いて、「どうして?誰が言っていたの?」と聞き返しました。

「パパがそうするって…新しいママを探すって言ってた。でも僕はママとバイバイしたくないよ!」繋いだ手に力を込めて、涙を我慢しているような声でした。

「大丈夫。ぜったいにママはいなくならないからね。ごめんね、嫌な思いさせて…」

詳しくは覚えていませんが、上記のような事を言ったと思います。そして、子供が両親の間で揺れている事、パパ、ママは世界で二人しかいない事、そんな当たり前の価値観も失われているようでした。新しいママ、という言葉が酷く心に響きました。

父親の前では、口答えせず、理不尽な「母親と離れなければならない」という事、「どっちかを選べ」という選択肢を与えているようで、非常に辛かったです。いずれそうなるとしても、やはり順番が違うとサイ夫に激しい怒りを憶えました。

この時点で、8割方離婚の意思は固めていました。残りの2割は、やはりお腹の子の事を考えて、そして長子も両親どちらも慕っているのがわかっていたので、揺れていました。

誰にも妊娠の事を言えず、長子の時には感じなかった激しいつわりが、本当に辛かった事を覚えています。

話し合い

要約すると、俺はこれ以上の負担に耐えられない。籍だけ抜いて他人になって、俺のために尽くせ。俺が再婚する時はとっとと出て行ってね

 

本当に頭がガンガンしていました。この人は、目の前にいるのは人間だろうか…そして、触れられていない、大切な事がある。

 

「お腹の子はどうするの?」

その言葉に、サイ夫は

「当然堕ろしてもらいます」

と言いました。今度こそ倒れるかと思いました。それくらいショックな言葉でした。まるで、「ちょっとゴミ捨てといて」と同じ感覚でした。

 

きっと冷静じゃないんだ。そう思い込もうとしていました。でもサイ夫は、淡々と告げます。

「実家に帰った時に、もう親には話したから。お腹の事は話してないけど、長子の親権取って別れるって。それと長子にも言ったから。長子も俺といたいって。」

ここで、次々と出てくる衝撃の言葉に慣れ始め、私も言葉を発するようになりました。

「ご両親に言うのはいいけど、順番が違うんじゃないの?私は今初めて聞きましたけど」

「だって俺の中ではもう決まってるから」

「なぜ長子に言う必要があったの?子供に言うのは一番最後なんじゃないの?」

「だから、俺の中ではもう決まってるし。堕ろすなら早くした方がいいでしょ?慰謝料渡すから」

「私は長子の親権を渡すつもりはありません。」

「今までお前育児してないじゃん。この2年(※後述します。)俺がどれだけ長子を見てたかわかるよな」

「私が育児に関われなかったのはそうだけど、自分だけが見てたって思い上がりじゃない?」

「そんな事ない!俺が長子の一番の理解者だ!」

話が全く噛み合いませんでした。

 

「突然の事で頭が追いついていかない。少し考える時間をください」

逃げるように私は長子が寝ている部屋に、寝室に行きました。(婚姻時から、夫婦別室)

サイ夫は、そこにも付いてきていろいろグチグチ言っていました。

俺は悪くない、全てお前が悪い、俺だって本当は離婚したくなかった…

そして、

「これまで散々迷惑かけたんだからさ、最後くらい綺麗に別れてよ」

そんな捨て台詞を残して去っていきました。

 

初めての離婚話

長子が寝て、別室で話したいと言われ、アルコールの缶が転がる部屋で「離婚しよう」と言われました。

 

正直、驚きはなかったです。わざとらしく結婚指輪を外していたり、冷ややかな態度を取っていましたから。

それでも、その一言は今までの離婚という言葉より重く、一瞬で頭を殴られたような感覚になりました。「え?何言ってるの?」「ついこの間胆嚢が確認できて、でもまだ心拍が確認できてないから流産の可能性がある」って伝えたのに…頭の中はハテナがたくさん、でもとにかく話を聞かなくてはと思いました。

 

サイ夫の言ったことは下記です。

・第二子ができた事で、離婚しようと思った(?)

・お前の鬱、金銭感覚、仕事の仕方、子供の関わり方を見ていて、俺はこれ以上の負担に耐えられない。

・お前の借金を子供に背負わせたくないから、籍を抜きたい

・でも俺はこれからも飲みに行きたいし、残業もあるから、とりあえずこの家にいてもいい

・むしろいてもらわないと困る(?)

・俺はストレスで、アルコールがないと眠れない

・長子の親権は当然俺が持つ。

・俺が再婚するまでこの家にいろ。

 

話を聞いていく中で、私は徐々に冷静になっていき、でも(何言ってるんだろう)と言う気持ちがどんどん強くなっていました。とりあえず相手の主張を聞こうと思い、ずっと黙って聞いていました。今になって、なぜこの時録音をしておかなかったのか、本当に後悔しています。

 

離婚の話が出た時の話

※以下の事は、事実に基づいて記載していますが、身バレ防止のため少しずつフェイクを入れています。

 

サイ夫(サイコパス夫)は、モラハラ夫です。何か気に入らない事があるとすぐ「離婚だ!出ていけ!子供を置いて出ていけ!親権は渡さない!」と言うような人間でした。

「離婚」という言葉に重い意味はないと思っていました。

 

ある年の、春頃。長子が4歳になってすぐ。私達夫婦は既に仮面夫婦でした。私にはサイ夫に対する愛情は皆無でした。

そんなある夜、いつのもように酒を飲んだサイ夫は、土下座をしてこう言ったのです。

「どうしても第二子が欲しいです。お願いします。協力してください。」

 

既にセックスレス、愛情も皆無なのですから応じるべきでなかったのは、痛感しています。ですがその時は、私も家族計画で子供二人を望んでたし、長子も弟や妹を欲しがっていたという浅い考えで、子作りを承諾しました。

私の中では、不要な営みは絶対に嫌だったので排卵日や妊娠可能性の高い日がわかるアプリをサイ夫と共有し、可能性のある日だけ、営みに応じていました。

 

アルコールは、妊活には良くないと伝えてもグデングテンに酔っ払ってから強引に行われる行為は、正直吐き気がしました。思えばお互いに事務的な作業だったのかもしれません。

 

そして、何度目かのチャレンジ後私に妊娠反応が出ました。

単純に身籠った事が嬉しく、サイ夫に報告したところ「そう、ふーん」という返事。おかしいと感じつつも悪阻で苦しみながら通勤していました。

そして、その月の中旬には胎嚢が確認できいよいよ本格的な妊娠生活が始まる、という時期になってきました。

 

何故かその頃からサイ夫は、無口になり、今まで外したことのなかった結婚指輪を外し、私に対して冷たい態度を取るようになりました。

サイ夫が長子を連れて義実家に帰省、私は悪阻と仕事のため行けず。

そして帰ってきた月はじめ。長子が寝てからサイ夫は突然言い出したのです。「離婚しよう」と。

このブログについて

はじめまして。

ブログにお越ししただき、ありがとうございます。

このブログは、現在進行中のモラハラ夫(通称:サイコパス夫、サイ夫)との離婚について綴っていきます。


読みにくい部分や、誤字脱字などあるかもしれませんし、解釈が誤っていたり感情的になっている所もあると思います。


Twitterで、調停中の方、審判中の方、離婚を考えている方をたくさん見てきました。

私の経験談で、何か役に立つ事があれば幸いです。


不定期に更新します。

よろしくお願いいたします。


しずく