離婚の話が出た時の話
※以下の事は、事実に基づいて記載していますが、身バレ防止のため少しずつフェイクを入れています。
サイ夫(サイコパス夫)は、モラハラ夫です。何か気に入らない事があるとすぐ「離婚だ!出ていけ!子供を置いて出ていけ!親権は渡さない!」と言うような人間でした。
「離婚」という言葉に重い意味はないと思っていました。
ある年の、春頃。長子が4歳になってすぐ。私達夫婦は既に仮面夫婦でした。私にはサイ夫に対する愛情は皆無でした。
そんなある夜、いつのもように酒を飲んだサイ夫は、土下座をしてこう言ったのです。
「どうしても第二子が欲しいです。お願いします。協力してください。」
既にセックスレス、愛情も皆無なのですから応じるべきでなかったのは、痛感しています。ですがその時は、私も家族計画で子供二人を望んでたし、長子も弟や妹を欲しがっていたという浅い考えで、子作りを承諾しました。
私の中では、不要な営みは絶対に嫌だったので排卵日や妊娠可能性の高い日がわかるアプリをサイ夫と共有し、可能性のある日だけ、営みに応じていました。
アルコールは、妊活には良くないと伝えてもグデングテンに酔っ払ってから強引に行われる行為は、正直吐き気がしました。思えばお互いに事務的な作業だったのかもしれません。
そして、何度目かのチャレンジ後私に妊娠反応が出ました。
単純に身籠った事が嬉しく、サイ夫に報告したところ「そう、ふーん」という返事。おかしいと感じつつも悪阻で苦しみながら通勤していました。
そして、その月の中旬には胎嚢が確認できいよいよ本格的な妊娠生活が始まる、という時期になってきました。
何故かその頃からサイ夫は、無口になり、今まで外したことのなかった結婚指輪を外し、私に対して冷たい態度を取るようになりました。
サイ夫が長子を連れて義実家に帰省、私は悪阻と仕事のため行けず。
そして帰ってきた月はじめ。長子が寝てからサイ夫は突然言い出したのです。「離婚しよう」と。