別居宣言

やっと母にお腹に二人目がいる事が言えた日。

気持ちは固まりました。離婚して、この子は産む。

その週末、元々私は実家に帰る予定でした。もちろん子供を連れて。

土曜日、子供を連れて実家に行き、夜事情を知らない父に、妊娠している事、相手が言っている離婚したい理由は合っている部分もあるけど、かなり盛った内容である事、表向きは理解を示すような態度をしていた事、病気に関してはずっと治療をしていた事、借金などないのに勝手に借金があると思っていること…

両親共に絶句でした。あまりに主張が違いすぎる事、そして何より妊娠を隠して嘘をついたこと。

父は、即座に相手の主張と私の主張を記載しまとめていました。(仕事人です。そして後々非常に役に立ちます)

結論として、

「もうサイ夫のいる家に娘と孫は置いておけない」という事になりました。

そして、翌日曜日。母、父、長子と共にサイ夫の家に行きました。当面の荷物を持ち出すためです。所謂別居宣言です。

部屋には、母と私の二人で行きました。

呑気にテレビを見ていたサイ夫は、怒った母と無言な私を見て、慌てていました。

「は?何?長子は?」

母がいるにも関わらず私に対して威圧してきます。

「いません。もうあなたとは暮らせません。離婚してください」

私は、はっきりと言いました。そして、母も

「なぜ実家に来た時に、娘が妊娠している事を言わなかったの?」と問い詰めます。するとサイ夫は、

「だって、しずくが言わなくていいって言ったし」と責任転嫁してきました。

サイ夫が実家に行く前日、居酒屋で第二子の事は伝えるか聞いてきました。最初は「当たり前だけど、話して」と私は言いました。

ですが、サイ夫の酔いも回ってきた頃

「言わなくてもいいです。でも言えるのであればきちんと伝えてください」とボールを相手に返しました。サイ夫がきちんと誠意を持って全て話すか、試すためだったと思います。

結果は、話していない+子供が欲しいのにしずくとは望めないという酷いものでしたが。

そして、母は後々問題にならないよう、

「娘はご存知の通り今妊娠しています。あなたも気付いてると思うけど、憔悴しています。このままでは流産してしまう。あなたは、簡単に堕ろせと言うけど、二人で望んでできた子なんだから、それは殺人と同じです。そんな考えをする方に、娘も、当然孫も任せられません。連れて帰ります。」と、はっきり伝えました。

サイ夫は、「嵌められた…」と意味不明な事を言っていました。

ぐうの音も出なかったのでしょう。その後、サイ夫が言葉を発する事はなく、ただオロオロしていました。

そして、父と長子が車で待っていることを知ると、突然「長子に会わせてください!お義父さんとも話をさせてください!何ならこれから自宅に行きます!」と騒ぎ出しました。

今の段階で、長子と会わせたくなかったのですが強引に駐車場まで付いてきたサイ夫。

車の中でタブレットで遊んでいた長子を無理やり車からおろし、抱き抱えてまた洗脳し始めました。

「もうパパと二度と会えなくなるけどいいの?」

「ママと行くの?」

子供に、両親を天秤にかけさせる最低な行為です。私は、これ以上長子を傷つけたくないので、「やめて!」と長子を抱え車内に戻しました。

そして、車から少し離れた所で、興奮しているサイ夫と母と、私は会話をしました。

母は、「あなた(サイ夫)は離婚したいのよね?」

サイ夫は、「はい。でも長子の親権は譲れません!」と言うのです。

「私も、親権を渡すつもりはありません。離婚はします。とにかく長子をこれ以上傷つける事を言わないで」

その言葉を残し、母と私は車に戻り、長子と共に実家に帰ってきました。

長子には、「大丈夫だよ。パパともちゃんと会えるからね。」と伝えました。

こうして、別居・離婚宣言してきたわけですが、この日から地獄のSNS攻撃が始まるのです…