私の両親に一方的に離婚話をしにいくサイ夫

離婚話を終え、長い長い週末が終わり、私は平静を装って仕事に行っていました。当然つわりと付き合い、段々と調子に乗り始めたサイ夫に嫌悪感が増していきました。

典型的なモラハラのケースとして、相手が自分の支配下にあると満足する、とありますが、私が次第にやつれて口数が少なくなり、意識して子供と関わる姿を見てほくそ笑んでいたことでしょう。(実際にはこれ以上勝手な事をサイ夫に言われないよう匿っていた)

 

そんな週中、水曜日サイ夫から突然「今週末お前の実家に行って話ししてくるから」とLINEが入りました。まだ、離婚という話を聞いて1週間も経っていませんし、二人で話をしたわけでも、結論が出たわけでもありません。

「え?まだ話し合いしてるよね?結論も出てないのに何を話しに行くの?」と送ると、

「だから、俺の中ではもう結論出てるから。」とのこと。我が家は数ヶ月前に私の姉が病気のため亡くなっています。両親の憔悴はひどく、これ以上心配をかけたくない。お願いだから待ってくれと言いましたが、

「もう決めたから。土曜日に行ってくる。俺だけで行くから」と言われてしまいました。

 

そして実家訪問の前日、サイ夫は上機嫌で保育園から帰ってきた長子と共に私を居酒屋に連れてきました。当然ビールやハイボールなど、飲みまくりです。

酒がいい感じに回ってきた頃、「で?答えは決まったの?」と言われました。

私は本当に1週間で食欲も落ち、やつれていました。様々なことを考え、以下のような事を伝えました。

「お腹の子については、正直どうしていいかわからない。本当に本当にずっと悩み続けた。私が正社員になって、仕事が忙しくなって育児ができない、家事ができない、という事になるのであれば、せっかくだけど(話し合いの前月に正社員に登用されたばかりでした)今の仕事をやめて、パートでも派遣でも、きちんと時間が取れる仕事に変えることも考えてる。私が仕事をする事で家族を壊してしまうのは私が望んだことじゃないから…」

正直悔しかったです。血反吐を吐くほど頑張って、やっと手に入れた正社員という立場。認めていただけた直後にこんな事になるなんて。でも、私がバリバリ仕事をする事が嫌なのであれば時間に融通のきく仕事に変えてでも、4人で暮らせる道を探したい、と言いました。最後の妥協でした。

 

サイ夫は、無反応でした。

 

そして、翌日私の実家に行き、両親の前で私の悪口をわめき散らし、離婚します!親権は俺が取ります!暮らしたいならしばらく一緒にいてもいいですけど、借金を子供に背負わせたくないので、籍は抜いてもらいます!と自論を述べたそうです。

冷静な父に「もう一度きちんと二人で話し合いなさい。あなたの一方的な主張だけでは判断できないだろう。なぜ離婚するのに、娘は来ないんだ?」と鋭いツッコミにも逃げ、意気揚々と私の元へ帰ってきたのです。

あまりに異常な状況に、弟が「姉が心配だから会わせて」と一緒に帰ってきて、また喫煙可の居酒屋で食事を取ることになりました。

私は一言も話せず、完全に鬱状態になっていました。