脱線:私の結婚観、価値観

離婚ということを、私は常に頭に置いていました。

ならばなぜ、子供を作るんだと言われたら言い返せないし、答えは出ないと思います。

長年、鬱病で苦しんできて、いつ死んでもいいと思ってきた私が、苦しみながら悩みながら、子供に向き合い愛しいと思える存在に初めて触れました。今でも、危うい部分はあります。でも、子供たちが笑うとホッコリするのです。

正直、相手は誰でも良かったです。サイ夫の事を愛しいと思ったことは一度もなかったです。

そもそも、今まで異性を「愛してる」と思った事はありません。愛するという事がどんな事かわかっていません。

何を子供のような事をと思われる方もいると思うし、何故結婚したんだと思われる方もいると思います。

私が結婚した理由、サイ夫を選んだ理由。

私はあまり恋愛経験がありませんでした。

恋愛をする、というのも私にとって難しく欠陥人間だとよく思っていました。

サイ夫と付き合うようになったのは、サイ夫からの猛烈なアプローチがあったからでした。

「どんな過去があってもいい、愛するという気持ちがわからなくてもいい」そんな言葉にのせられるように、了承しました。

思えば、付き合っている時からモラハラの片鱗は見えていました。恋愛経験のない私を支配したかったのでしょう。耳障りのいい言葉を言って、自分の価値観を押し付けていたのです。

それから、紆余曲折あり結婚に至るのですが、私の中でサイ夫に対しての気持ちが変わる事はありませんでした。なので、結婚する時に伝えたのです。

「人の気持ちは変わっていく。好きという気持ちもなくなって、情になると思う。でも相手の中に、何か一つ尊敬できる部分を、持ち続けましょう。そうすれば、相手の事を思いやれるでしょう」

次第にモラハラが酷くなって傷ついても、「一つの仕事を続けているのはすごい」と無理やり納得させていました。

最後まで、サイ夫を愛する事はなかったですし、次第に尊敬部分もなくなってきて、頭の中には自分と子供の生活を思い浮かべるようになったのでした。